2013年7月30日火曜日

できない、知らない、分からない、そして、やらなかったは、とうとう何につながりましたか?

OMG!たったの二~三ヵ月、少し突っぱねて目を離した間にここまでめちゃくちゃに。。ん~、「できない、知らない、分からない、だからやれない、忘れていた、やろうと思っていた」でも、結局なにもしなかったは、とうとう何につながりましたか?

行こうと思っていたという、ディーラーからのシビアチェックの案内にも応じなかった結果で、どんな結果が出しましたか?当に、言ってるそばからって愚行。我が道をゆき、雑音を信じ、責任をもって修理とメンテをズッとしてきたオレの話を何も聞いていない甘ったれなキミ。。

また愛機に致命傷を負わせたか、死ぬか殺すか大怪我をするさせるかの直前で、たまたまオレに発見されたズサンで危険極まりない管理状態?が、オーナーさんには、まだまだピンときちゃ~いないようです。暇さえあれば乗っているのに、「忙しい、時間がない」と言っては、要所要所のチェックさえしない。

定期チェックやメンテや整備といった管理責任を忙しいという理由で放棄するなら、多分、他にやらなきゃならないことが多すぎるんだから、生きているうちにオートバイに乗ることをやめてしまうことをお奨めします。いつも見るたびハラハラしていましたので、露骨にイヤな顔をされても繰り返し言い続けてきたのですが。。

ボクがざっと見ただけで分かった、本人たちには皆目見当もつかなかった幾つかのトラブルと、すぐそこまで迫っていた潜在的トラブルがどれだけのことなのかがまるで分っちゃいません。要するに、たまたまボクが診ることがなかったら、壊れたオートバイを転がしてコカしていたことにも気づかなかったということ。

そして、満足な工具も揃えずに素人考えの修理の真似ごとをしただけで、根本の故障箇所を見逃したまま体裁だけつけたマシンをまた公道で転がそうとしていた。毎回乗りっぱなしのまま、ツーの出先で面倒を起こしてメンバーさんたちに大迷惑をかける人って結構いますけど、正直、ボクは一緒に走りたくはないです。

今回、見つけて直した5~6箇所に関してだけは、数ヶ月間はノーメンテで転がせるでしょうけど、その先は自己責任です。まじめに愛情を注ぎ、小まめに掃除をしてキレイにしていれば、オイルや冷却水の減りや漏れ、ボルトやナットの弛みや脱落、チェーンの伸び、ブレーキパッドの減り、空気圧チェックなどの点検といった安全管理のキモは誰にだってできるし、皆さんしていることなのです。

車にも自転車にもオートバイにも「乗る資格」ってもんはあります。オートバイは自転車でもなくおもちゃでもありません。たま~に気がついたときにオイルを入れ替えて、ガソリン入れてキーを回せばいとも容易く動きもしますが、動かせるだけ、ただそれだけでは乗る資格とは言えません。

また、人のオートバイを弄る資格ってもんもあります。何も知らない初心者に出来るフリをし、カジった程度で勉強もせず調査もせず資料も集めずに人のマシンに手を出して弄っては壊し壊してはまた弄る。そして、同じ過ちを何度も繰り返しているようでは、人のマシンを弄る以前に工具に触れる資格さえ無いのです。

自分よりもメカを知らなそうな者に出来るフリをして、人のマシンで整備の実験や練習をし人に乗らせて実験結果の確認をするといった危険で愚かで無責任な行為。自分が弄った結果を人にみさせて感想を聞いて良し悪しの判断がつくでしょうか。。そんなメカニックがどこにいるでしょうか。やることが全くデタラメです。

オートバイを同じ趣味趣向=同じ仲間って安易な共通点でくっ付くための道具、長~い連隊を組んで周りの交通に迷惑をかけてチャラチャラと群れるための道具、集会でこれ見よがしにズラ~っと並べる物、自分の見栄えを良くするためのお手軽なコミニュケーションツールとしてだけで扱ってはいませんか?

信号待ちで横に付いて満面の笑みで挨拶なんかしてくるチャラついたのもいるし、そんな稚拙な価値観で得意になって転がしてる御仁がいたっていいですし、どう扱ったって構いはしませんけど、今まで無かった微かな異音やバイブレーション、ちょっとした異変を感じ取る察知能力ってものを養って欲しいです。

形あるものは使っても使わなくも着実に傷んでゆくもの。金属の塊り、摩擦の塊りみたいなオートバイは運転者の入力によって100~300km/hにまで達し、自分の身を削って運転者や他人さまを守っています。そんな「当たり前な安全」を確保するには、全ての機構や機能が正常に動作していなくてはなりません。

今さら、整備スキルなんてのはどうでもいいこと、防衛や防御、他人さまや自分の未来ってものを考えてみて、当たり前に安全な状態を維持すること、即ち、不安定な乗り物を転がしているという自覚、最低限の知識と良識=公道を転がす意識=コントローラーとしての素養というものを養って欲しいです。

一六から二十歳前後の無知で未熟で知ったフリして浮ついていた若かりし頃、ボクの友人の何人かはロクな工具も用いずに素人考えで弄った、言うなれば壊したも同然のオートバイを得意げに乗って事故を起し、ある者は通行人を巻き込み、ある者は同乗者を殺し、ある者は腰から下の機能を失い、ある者は植物人間となり、ある者は片腕や片足を失うべくして失い、そしてある者は死ぬべくして犬死してゆきました。

幼すぎて知識も経験も無いのにプライドだけが高く、人の言うことに耳を貸さずに消えて行ったあいつらの後悔や無念を教訓に、ボクは彼らよりも三十五年以上も長く生き長らえていると思っています。そして、今はこの世にいない「命知らず」だった彼らが教えてくれたことを現在の「命知らず」に伝えていたつもりです。

壊れそうなまま壊れたまま転がさないで下さい。壊れている状態を知って下さい、気づいて下さい。整備不良のまま転がさないで下さい。ラジエーターに穴を開けた理屈、エンジンを逝かせたメカニズムと原因を肝に命じて下さい。安全管理の基本は、隅々まで掃除されたキレイな状態でのチェックに尽きるのです。

そして、知能テストにもある間違い探しをするんです。間違いは正常な状態を知らなければ判りません。正常と異常は、常日頃見ていなければ判らないことなんです。掃除=観察すること、掃除をしてさえいれば、何の気なしに正常な状態が頭の中に取り入れられて、違いや変化があれば感覚的に気づけるんです。

カウルを外したらラジエーターが変形していたことを忘れないで下さい。冷却水を沸騰させたことを忘れないで下さい。タンクの留めボルト二本、車体全体で5本のボルトが抜け落ちていたことを忘れないで下さい。ボルトナットはその構造上、弛み抜け落ちることはあっても締まるなんてことはあり得ないんです。

コカして壊した表面的な部分を問題とするよりも、いつもの操作でロックした理由、コントロール不能に陥った原因を最優先に解決しなくてはならないんです。そこを潰さなければ、またすぐに同じことが起こるでしょう?!知識もない者の浅い見立てや間違った見立て、トンチンカンな処置は何の解決にもなりません。

子供がぐずったり鼻水をたらしたり咳をしたりモドシたり熱を出せば当然小児科へ行き、骨折すれば外科へ行き、脱臼すれば当然整骨院へ行くように、オートバイがぐずったり泣きだしたら、レベルの低い家庭療法や呪いで解決しようとはせず、オートバイ屋とかディーラーといった保証つきの病院にかけてやるべきです。

今までのような不勉強で知ったかぶりで甘えきったプライドだけが高い意識のままでいたら、これから先どんなことが起こりうるでしょうか。。ボクはその結果をイヤと言うほど見てきました。

ボクのように語学に興味がない者には、どんなに高価な教材で勉強しようとまるでダメなように、メカがダメな者は、Snap-on のフルセットを揃えていようがドライバー1本まともに扱えやしません。そして、いつになっても整理もできなければ整頓もできなかったりと、観察力と確実性、整理整頓を要求されることに生まれ持った性質が合っていないのです。

整備に必要な適正とかセンスは一般人の整備頻度の年季?位では解決しません。どれだけ可愛くて興味があって必要かってことで、家事や子育てやメシを二の次にしてでもどれだけ時間を注げるかってことに尽きます。専門学校に通った者でも本来好きな分野ではなく、しょうがないからやってるって人は解決しっこありません。

ズボラな人はダメ、怠け者もダメ、素直に人に聞けず調べもせず感で生きてるバカもダメ、マニュアルさえ持たずトルク管理も端折る者は話にならないのです。「下手の横好き」そんな人は命あるうちに潔く乗り手に徹し、定期的に餅屋に任せることが世間さまも安心して歩いていられるというものです。