2013年3月31日日曜日

フローティングディスクの全てのコマを掃除したら、引きずりの周期音が消えた。。

右側の6つのポットの殆どがまともに動かず、斜め減りをしていたディスクパッドのおかげだろうか、(いや、ポットのおかげだな。。) オーバーホールしたキャリパをセットしたら周期音が発生した。で、フローティングディスクの全てのコマとディスクの接点をひたすら掃除したら、引きずりの周期音が消えた。。けど、メーカー製フローティングディスクがこんな前後に動いていいのかな。。とにかく周期音は消えたのだ。SUZUKI Worldの工場長からは、古いモデルですからね。。でも問題ないでしょう、とのコメントを戴いた。










引きずりの周期音が発生するフローティングディスクを掃除した。。

大量のブレーキパーツクリーナーとプラスチックハンマーのノッキングで、引きずりの周期音が発生するフローティングディスクを掃除した。見よ!この汚れを。。この汚れの粒子が、ディスクローターを斜めった状態で固定していたのだ。どれ位の間なんもしないとこんな状態になるのだろう。。








フロントキャリパーとフローティングディスクのリペアーとメンテナンス。

部品入りました。



先ずは、診察台へ。。



ボクは、マスターシリンダー内とホース内のDOT4をニップルからは抜かず、床にトレイを置き、周囲をウェスで保護して、左右両方のバンジョーボルトを外してダーっと抜いちゃいます。
因みに、このバンジョーボルト、12mmのボックスを掛けただけでスゥーっと緩んでしまい、まったくトルクが掛っていなくてビックリしました。悪戯にしちゃタチが悪すぎます。ま、大事に至る前に発見できて良かった良かった。。で、終わらせていい問題かな?



で、いきなりキャリパが割れてますの図。で、ポットを抜いてシールとニップルを外しておいて。。



お台所で、たっぷりのお湯を沸かして。。



バケツの中をいい湯加減にしてそこに中性洗剤を入れて、亀の子タワシでこびり付いた汚れをゴシゴシゴシゴシ。。ひたすらゴシゴシゴシゴシ。。



キレイになったら、熱湯に浸けて熱くして。。



水切りと、熱による乾燥をさせる為に鍋の中に置いたら、かみさんに叱られた。。



パッドが斜めっていたいたということは、シールもポットも斜めっていたということ。。



で、その痕跡が。。



ここにも、その痕跡が。。でも、シリンダーにもポットにもダメージはありませんでした。



シールセット。。左の6個がオイルシールで右の6個がダストシール、真ん中の小さいのが左右連結部のオイルラインに挟むやつで、ハヤブサは1個しか使いません。



マニュアルには、組み付け時にはDOT4を使えと記載されているけど、ボクはシリコングリスを薄~くヌリヌリする派です。シリコングリスはDOTに溶けませんから。。仮に溶けたって微量だから問題ナッシン



んで、キャリパーにDOT4を1/3位のレベルまで注いで。。



ポットの側面にもシリコングリスを薄~く塗って、ダストシールを巻きこまないよう慎重に慎重に押し込んでゆき、三つとも入れてエアーを追い出したら、DOT4がこぼれないようこの状態で立て掛けておき、カタワレも同じようにセットして、こいつと合わせて。。



新しいワッシャーをセットしたバンジョーと共にキャリパーサポートに仮留めしておきます。



反対側もね。。



で、昼メシのスパゲティーミートソース。。



で、バンジョーボルトはマニュアルだと23Nmなんだけど、アルミだから16~20Nmってとこ。



ここの4つは、21Nm。。



ここは、39Nm



後日、ジェニュインパーツの鉄バンジョーに交換して、マーキングでもしとこう。。



フロントキャリパーが正常になったら、ローターのフローティングの動きが悪いことが分って引きずりの周期音が発生するようになり、フローティングのコマ左右20個の掃除に二時間近くも掛ってしまったので、リアのシール交換は後日にすることにしました。



みなさんありがとう、お疲れさんでした。。<(_ _)>



晩メシはチキンカレーです。うま!








2013年3月30日土曜日

失敗を成功のもとにして下さい。

ブレーキオーバーホール関連部品が全て入荷したんだけど。。
本人は『乗らない』と言っていたし、ボクからも『やっぱ前は引きずってるし、リアのパッドは欠けている。。
この状態で乗って何も起こらないかも知れないけど、何か起こるかも知れない。』と言っておいたのに朝からオートバイでお出かけ。。

先週、有給をとってまでボクが施したのは応急だと言ったのに。。
『(本チャンで直す前に)走るならディーラーにチェックして貰ってくれ。』とも言ったけど守ってくれていないだろうな。。

ということは、ブレーキ関係で何かが起きた場合、責任の所在は、最後に前後ブレーキをバラして組んだボクになるのです。

その起こるかもしれない何かの波及はご家族へも及ばないのだろうか。お子さんにも及ばないのだろうか。言ったことを丸っきり理解してないのだ。

本チャンの修理をするのは明日だって言ったのにな、懲りないということは学んでいないということだ。しかし、このバカは一体ナニを考えているのだろう。。懲りて下さい。そしてそして学んで下さい。




画像は、追加注文したパーツの数々をディーラーの喫煙所でチェックしてる中の図


で、部品明細の図。








2013年3月29日金曜日

前後キャリパーのリペアパーツを注文した。

以下のリペアパーツを注文した。
3) 59300-33881 SEAL SET, PISTON (x2)
4) 69141-46E01 PIN (x2)
5) 69142-45000 CLIP (x2)
・ホース接続箇所の銅ワッシャ (x6)



3) 69101-05840 SEAL SET, PISTON (x1)
11) 69102-05860 PAD & SIM SET (x1)








2013年3月28日木曜日

だめキャリパー(2)の補足。 更に重要なこと。。追記

ロ-ターは新品に交換したのだが、パッドの座金で表面を削り取られて波打ったローターに応急でセットした、社外の安物パッドの表裏二枚の内に当たる部分が、約 5mm 幅で欠け落ちていたのだが、

そのパッドのまま組んでみて近所を一周してきたら、当然の如く新品のローターとの当たり幅が十分ではなくかなり狭い。。ボクはこの十分ではない当たり幅よりも重大な問題は、パッドの欠け残った部分はこのまま欠け落ちないで頑張れるのだろうか?ということです。



答えは、このパッドは故障しているので信頼性などはない。このパッドが欠けない保証などはどこにもない。この故障している部品によって周囲に二次損害、三次損害を喰らわせる可能性がある。です。

ですから、直ちに前後ブレーキのオーバーホールをして差しあげたいと思っています。。








2013年3月27日水曜日

だめキャリパー(2)の補足。 更に重要なこと。。ダメのメカニズム

NISSIN 6ポットキャリパにセットされていたブレーキパッドが斜めって摩耗していたということは。。パッド裏に密着して当たっていたポットも斜めって出ていたということだから、シールも斜めって固まっている。で、プレッシャー掛けても渋けりゃ戻りも渋いというポットは、ポットの角がシリンダーにキスしている可能性もあるということですよね。。



ということは。。応急で、その斜めシールとポットを洗浄してシリコングリスでコートして再使用したとして、真っ直ぐな新しいパッドを入れて動作が改善されたとしても、そこいらのフリクションがあるもので、本来のスムースな動作までには至らない、戻りのクリアランスの規定値は得られない。。従って、微妙にローターをシーシーシーシーと引きずる。。

だけんども?!

ややもすると、伝ってくる熱によって使っているうちに、硬化していくはずのゴムの弾性が、なななんと、奇跡体験アンビリーバボー!でホグれて軟化したりして、まさかの全治数週間で自然治癒してバンバンザ~イ!メデタシメデタシ。。\(^O^)ヤター♬ みたいな、んな都合のいいオトギ話なんざぁ、ありっこねー!!ということですよね。。(爆汗



ま、勿論、キャリパ連結部分のOリングも含めたシールセットは交換しますけど、ご覧のようにポット側面にキズやサビは一切認められず、薄っすらと付着した汚れは簡単に落ちましてツルツルになったので、今回ギリギリセーフでポットまで交換する必要はねっちゅことっすゎ。。

じゃ~ついでに、リアのシールと、ガリガリなリアローターに応急でセットして、案の定、欠けちまったイッチャン安ものだったパッドも交換することにしよー!今回、仕入れるのは、③の 59300-33881 SEAL SET,PISTON x 2 と、リアキャリパのシールセット、それとリアブレーキパッドだ。部品代だけで15,000~16,000円位だべ。。自分でやるから1万超は安くできちまうゎ。(^^








2013年3月26日火曜日

だめキャリパー(2)の補足。 重要なこと。。

NISSIN 6ポットキャリパーのまともに入っていたダストシール右と、捩れていたダストシール左。。左右6ポット計12個のダストシールのうち3個のシールが、ダストシールが納まる溝の中で捩れていました。

1. こうなった背景ってのは、各シリンダーのダストシールの溝にシールを納めたときのミスなのだろうか。。

2. それとも、オイルシール、ダストシールを確実に納めたものの、シールとポットを潤滑させずに挿入した。などのミスなのだろうか。。

3. それとも、ノンメンテのせいで、ダストシールのリップが熱で貼りついて奥に持って行かれでもしたのだろうか。。いや、それじゃ逆やないけ。。

ダメ3個のすべてがシリンダーの奥の方に捩れていたのです。何れにしてもボクにはちと考えづらい状態でした。

ただひとつだけ言えることは、前オーナーは女を知らなければコンドームの使い方も知らない、股は頓着しない奴。ということが言えると思います。

そんな奴は知ったかぶりして機械を弄っちゃいけません。 逆もまた真なり。。

2013年3月25日月曜日

だめキャリパー(2)

やはり、修理やメンテナンスに、とりあえずや近道はありません。結局、ズリズリ、シーシー、ガーガーもいいとこだったので、新しいシールの無いまま、今できる最大限の処置をしてみることに。。



オイルシールはまともなようでしたが、ポットの出すぎていた可動部が汚れていたのと、四つのダストシールが捻じれて入っていましたので、12個のポットの汚れを掃除してシリコングリスを薄く塗って、全てのシールをシリコングリスで潤わせて、捻じれていたダストシールは幾らか修正を試みて裏表を逆にセットして



ポットを注意深く優しく納めて、動作を確認してアジの開きみたい。。



左右ともいい感じの動作をしてくれるようになりましたが、なんとなくイマイチ。。オイルシールも幾らか斜めっているようだ。。やはり、パッドの減りに影響が出たら勿体ないので、シール交換はせねばなりますまいな。。












だめキャリパー(1)

一個だけいいか全部ダメって状態、すなわち全部ダメってこと。。シール交換は必須です。

06' GSX1300R YOSHIMURA Tri-Oval 組み直しついで(4)

ん? フロントのパッドもそろそろだなぁ。。これだけ長いパッドだと平均して減ってるとは限らないからボクならこの位いに減っていたら交換しちゃうな。。



ん~、左側の二枚はキレイに減っている。。六つのポットがキレイに動いてたって証拠。。まだ2,000kmは余裕で走れます。



でも、右側のパッドは斜めって減っています。



バラします。



調べてみると、この三つのポットがまったく動いてくれません。とりあえず、二日後に乗りたいというご要望だったので、パーツクリーナーとラスペネを使った応急のなんちゃってメンテナンスをして幾らか動くようにして、今日のところはヨシとすることにします。



パッドピンを磨いて、キレイに掃除したシムにシムグリースを塗って、新しいパッドにセットします。パッドピンに段がついていたら交換しましょう。



で、キャリパーにセットして、クリップを入れて、



眺めて、



スプリングプレートを被せて留めて、



確実にパッドとパッドの間にディスクを挟んで、



30Nm 30Nm



30Nm 30Nm



【追記】ポットが戻ってくれないでパッドを入れるスペースを確保できなかったら、マスターシリンダーのキャップを外してDOTを溢れさせればOKです。