06' GSX1300R YOSHIMURA Tri-Oval 排気漏れ、組み直し。補足（５）

ラジエーターファンユニットのマウントステー（黄矢印）がひん曲がって、ラジエーター本体の取り付け位置（青矢印）に固定されていませんでした。

ファンユニットは三点留めですから、この状態ではファンユニットのスカートがラジエーターコアチューブに緩衝して穴を開けてしまう可能性が非常に高いので、曲がったステーを修正して、ラジエーターとファンユニットのスカートとの安全なクリアランスを確保してやらなくてはなりません。も～、前のオートバイでもコレやっていて、ダメにしてることなのにな。。




ラジエーターは、赤丸の五ヶ所がM8ボルトで留っているだけです。



どうでしょう、この惨状。。ファンユニットを取り外すと、かなりのフィンが潰れていました。ラジエーターを外さないで施工したからラジエーターコアのフィンをこんなに潰してしまったのです。ここを潰してしまうと土や砂や塵が溜まって冷却効率を落とす手助けをしてしまうことになります。



ちゃんと抜けてるところでもこの通り、フロントタイヤが跳ね上げた泥水が運んだ土や砂や小石が溜まっています。雨の日に走れば必ずこんなことになるので、たまには裏側からジェット水流をぶっ掛けて飛ばしてあげましょう。フィンは非常に柔らかいので高圧洗浄機を至近距離で当てることは禁物です。



。。。



なので、こいつで、ひとつひとつフィンの潰れをペチペチペチペチペチペチペチペチと摘まんで、地道ぃ～～～～に修正してゆきます。



老眼で乱視のボクにはかなりキツい作業でしたが、なんとか終了。。



で、ファンユニットとラジエーターとのクリアランスを



全周に渡って確保して固定しました。これでラジエーターに穴を開けてクーラントが抜けてオイルをオシャカにして、油膜を切らしてピストンやシリンダーにキズをつけて、エンジンに大ダメージ与える要素を減らすことができました。



人も動物も機械も一緒、適当な扱いや近道、騙しなんてものは通用しないんです。


更に更に更に更に、つづく。。